医療従事者・医学生の方へ

総合診療科での初期臨床研修をお考えの方へ

群馬大学医学部附属病院の初期臨床研修プログラムの中で、選択科目として、総合診療科を選択された場合の研修内容について概説します。

外来研修が中心

総合診療科では、初期臨床研修において経験すべき症状・病態・疾患を、外来患者さんの診療を通して研修・経験していただきます。診断がはっきりしない患者さんに対して、医療面接、身体診察、臨床検査、画像診断より初期診断を行います。幅広い診断能力の習得を目指します。

和漢診療研修

Common diseaseなどPrimary careで役立つ漢方や、各研修医が将来診療に役立てることのできる漢方知識の習得を目指します。

主な外来初診患者さんの主訴

過去の外来初診患者2113名の主訴を以下に示します。(一部重複があります。)
この初診患者さん達は、ほぼ3分の1ずつ①即日院内の各診療科へ紹介受診、②総合診療科で診療・検査をおこなったうえで院内各診療科へ紹介、③総合診療科で検査・診療をおこなう、というのがこれまでの対応状況です。以下のようにさまざまな症候に対する初期診療を経験することが可能です。

腹痛 184 下痢 60 抑うつ気分 24 頭痛・頭重感 181
腰痛 60 不安 24 検査値異常 142 出血 58
冷え 23 胸痛 126 喀痰 55 便秘 20
しびれ 108 咽頭痛 51 排尿障害 20 咳嗽 104
口渇 50 耳鳴 19 めまい 102 動悸 50
視力障害 18 全身倦怠感 100 食欲不振 48 月経障害 14
発熱 96 胃部不快感 48 記憶障害 12 嘔気・嘔吐 90
呼吸困難 43 歩行障害 8 腫瘤 84 体重減少・やせ 41
肥満 7 下肢痛 79 浮腫 41 難聴 7
背部痛 72 かゆみ 41 喘鳴 7 咽喉頭異常感 62
睡眠障害 39 無呼吸 6 上肢痛 62 リンパ節腫脹 37
6 皮疹 62 肩こり 34 麻痺 4
関節痛 61 鼻汁 27

初期臨床研修 週間スケジュール例

午前 総診外来 総診外来 総診外来 総診外来 総診外来
午後 総合診療医の
コンピテンシー
 漢方実習  講義又は
自己省察
 内科救急 外来カン
ファレンス

ご希望により、スケジュールは変更いたします。

お問い合わせ

お問い合わせはこちら。

群馬大学大学院医学系研究科総合医療学講座
群馬県前橋市昭和町3-39-15
027-220-8545
(受付時間 平日14:00~16:00)

総合診療科での後期専門研修(専攻医)をお考えの方へ

現在、専攻医(シニアレジデント)を募集中です。

後期専門研修に関する質問等は、臨床研修センター c-centerml.gunma-u.ac.jp まで、ご連絡ください。(※ メールアドレスをコピーする際は@マークを半角にして送信してください。)

総合診療科では、特定の臓器や疾患に偏らずに患者さんのニーズに応じて診療する医師の育成を目指しています。診断においては、一般的な診療技術を用いた診断精度の向上を目指し、治療においてはエビデンスに基づいた治療を基本としています。それによって、利用可能な医療設備や紹介可能な専門科の少ない地域の診療所においても、質の高い医療を患者さんに提供することが可能になります。また、一次・二次・三次医療機関を受診しても診断がつかない患者さんは、受診すべき専門診療科が不明なため悩みを抱えたままになる現状が見受けられますが、これらの患者さんに対して、臓器別専門医と協力しながら診断・治療をおこなえる医師を育成することも総合診療の大切な機能です。
医師としてより多くの患者さんの悩みに正確に応えられるよう日々研鑽することに、医師としてのやりがいが感じられるはずです。

また、群馬大学の後期研修と並行して、医学系研究科総合医療学分野の大学院生となり、臨床研究を行いながら総合診療の研修をすることも可能です。なお、大学院の詳細については、研究内容のページを参照してください。

基本領域専門医 (プログラム名/基本領域専門医資格)

群馬大学医学部附属病院総合診療専門研修プログラム/総合診療専門医

総合診療専門医研修の目標は、特定の臓器や疾患に偏らずに患者さんのニーズに応じて総合的に診療できる能力を修得することです。本プログラムにて研修することにより

  1. 包括的統合アプローチ
  2. 一般的な健康問題に対する診療能力
  3. 患者中心の医療・ケア
  4. 連携重視のマネジメント
  5. 地域包括ケアを含む地 域志向アプローチ
  6. 公益に資する職業規範
  7. 多様な診療の場に対応する能力

という総合診療専門医に欠かせない7つの資質・能力を効果的に修得することを目標としております。

プログラム詳細は、群馬大学医学部附属病院 臨床研修センターのホームページ (http://c-center.dept.showa.gunma-u.ac.jp/
「後期専門研修(専攻医)」→「本院の基本領域専門研修プログラム」→「総合診療」にお進みください。「プログラムの詳細はこちら」をクリックし内容をご確認ください。

具体的には、3年間の研修期間の中で、総合診療専門研修(診療所・中小病院における総合診療専門研修 I と、病院総合診療部門における総合診療専門研修 II):それぞれ6か月以上、内科6か月以上、救急科3か月、小児科3か月、合計で18か月以上の研修を予定しております。

連携病院

協力病院
(1)総合診療専門研修
総合診療専門研修 I 前橋協立病院・前橋協立診療所・通町診療所・北毛病院・高崎中央病院・博仁会第一病院
総合診療専門研修 II 国立病院機構高崎総合医療センター・JCHO群馬中央病院・西吾妻福祉病院・独立行政法人国立病院沼田病院・利根中央病院・原町赤十字病院・医療法人社団日高会日高病院
(2)必須領域別研修

内科(群馬大学附属病院・国立病院機構高崎総合医療センター)、救急科の研修(群馬大学附属病院)、小児科(群馬大学附属病院・群馬中央病院)

(3)その他の領域別研修

研修目標の達成に必要な範囲で、産婦人科・精神科・皮膚科・和漢診療科の各科で研修。(群馬大学附属病院)

基本領域専門医取得後に可能なサブスペシャリティ研修(資格名/学会名)

総合診療専門研修Iは,診療所,中小病院で行います(前橋協立診療所、通町診療所、前橋協立病院、高崎中央病院、北毛病院、プラーナクリニック)。外来診療において地域のかかりつけとしての継続診療,急性期の初期診療を研修します。訪問診療を研修し,訪問看護師,ケア・マネージャーなど他職種との関わりを通じて地域包括ケアを学びます。

総合診療専門研修IIは群馬大学医学部附属病院の他,博仁会第一病院、西吾妻福祉病院,独立行政法人国立病院機構沼田病院、利根中央病院のいずれかを選択し,外来診療で救急を含む初診を経験する他,成人・高齢者の入院,複数の健康問題を抱える患者の包括ケア,緩和ケアを経験します。

専門研修を希望される方は、医会まで(連絡先:gunmasoushin@gmail.com)お問い合わせください。

 

2.群馬大学医学部附属病院 病院総合診療専門医プログラム
(病院総合診療専門医/日本病院総合診療医学会)

幅広い医学知識が要求される病院総合診療医学に基づく医療を提供し、その経験と学習、および学術活動や、医療関係者だけでなく地域住民を対象とした教育活動への参加を通じて、さらに医療・介護・福祉にかかわる職種のリーダー(ホスピタリスト)として活動できる能力を修得いたします。

  • 基幹施設: (群馬大学医学部附属病院)
  • 連携施設: 地域中核病院 (国立病院機構高崎総合医療センター、博仁会第一病院、利根中央病院、日高会日高病院)

専門研修期間は1-3年間です。登録要件は19の基本領域の専門医制度を修了し専門医を取得した方(見込み含む)、旧制度下で18の基本領域(内科、小児科、皮膚科、精神科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、病理、臨床検査、救急科、形成外科、リハビリテーション科)または日本プライマリ・ケア連合学会の認定医あるいは専門医、もしくは日本病院総合診療医学会認定医を取得した者となります。詳細は日本病院総合診療医学会ホームページを参照ください。

 

専門研修を希望される方は、医会まで(連絡先:gunmasoushin@gmail.com)お問い合わせください。

3.群馬大学医学部附属病院 漢方専門医プログラム (漢方専門医/日本東洋医学会)

基本領域の専門医を取得後に、漢方専門医の取得を目指すコースです。西洋医学に東洋医学を取り入れた全人的医療を実践できる医師を育成します。日本東洋医学会漢方専門医の取得が可能です。専門研修期間3年

専門研修を希望される方は、医会まで(連絡先:gunmasoushin@gmail.com)お問い合わせください。

新専門医制度以前に初期研修を終了し、家庭医を目指す方

日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療後期研修プログラムVer2.0(群馬大学医学部附属病院家庭医療後期研修プログラム)/家庭医療専門医)

新専門医制度以前に初期研修を修了した医師のための総合診療医(家庭医)の取得を目指すコースです。特定の臓器や疾患に偏らずに患者さんのニーズに応じて総合的に診療できる能力を修得します。希望により、関連病院総合診療研修、関連診療所研修、へき地医療研修、内科・小児科・救急研修等を組み入れることが可能です。

具体的には、3年間の研修機関の中で、

  • 総合診療専門研修(診療所・中小病院における総合診療専門研修 I と、病院総合診療部門における総合診療専門研修 II):それぞれ6か月以上、合計で18か月以上の研修。
    協力病院:

    総合診療専門研修 I 前橋協立病院・前橋協立診療所・通町診療所・北毛病院・高崎中央病院・プラーナクリニック
    総合診療専門研修 II 群馬大学附属病院・博仁会第一病院・JCHO群馬中央病院・西吾妻福祉病院・独立行政法人国立病院沼田病院・利根中央病院
  • 必須領域別研修として、内科6か月以上、小児科3か月以上、救急科3か月以上の研修。(群馬大学附属病院)
  • 研修目標の達成に必要な範囲で、産婦人科・精神科・皮膚科・和漢診療科の各科で研修。(群馬大学附属病院)

専門研修を希望される方は、医会まで(連絡先:gunmasoushin@gmail.com)お問い合わせください。

総合診療科で研修をはじめた先生の感想

4月より群馬大学総合診療部でお世話になっております。今まで9年間他大学の心臓血管外科に所属していましたが、ラテックスやヒビテンに対するアレルギーで手術をすることが出来なくなり、昨年外科医を断念しました。そこで次に何をやるかと考えましたが、今まで専門科に集中していたため新しい事を始めるにはなにかしら研修が必要だと思い、今までの循環器の知識を生かせ、かつ総合的にトレーニングしてくれるところと考え、群馬大学の総合診療部に入局させていただきました。当初開業も視野にいれていたので、外来を中心とした研修を希望しました。午前中は大学で主に新患の外来を診察し、午後はすでに開業されている診療所での外来研修や、カンファランス、勉強会、また収入も考慮していただきバイトなどもおこなっていました。外来での診療では、その場で指導医の先生方に指導していただき、診断困難な症例についてもカンファランスで検討していただけるので、ストレスなく研修に集中できたと思います。専門的な治療は専門科に紹介する形になりますので、時間的にも余裕はあります。ですから研修医の時のように雑用が多く、調べる時間もないなどということはありません。じっくり勉強できると思います。

人を総合的に診たいと思ったら、総合診療という専門科のトレーニングをうけなければならないと、つくづく感じました。

総合診療科で初期研修を終了した先生の感想

  • 3ヶ月間、本当にお世話になりました。ここでの研修期間が長かったのか、短かったのかはよくわかりませんが、今までほとんど関与しなかった外来に携わったり、救急を経験したり、外の病院に行ったりと、これまでの科では経験できなかった様々なことに関わることが出来、とても充実した日々を過ごすことができました(研修前はまさかこんなに色々なことが出来ると思っていなかったので)。また、先生方からは事あるごとに丁寧にご指導いただきとても勉強になりました。正直なところ、選択でこの科を選んだのは半ば気まぐれだったのですが、今は僕にしては珍しく大当たりだったと思っています。

    今後もご指導いただく場面が多々あるかとは思いますが、そのときは宜しくお願いいたします。本当に有難うございました。

  • 3ヶ月間どうもありがとうございました。3ヶ月間の研修で得ることのできたことはたくさんありました。中でも症候学からの視点でみることができるようになったのは大きな進歩だと思っております。今までは頭の中で疾患という柱が中心にあり、検査・治療という流れで臨床を考えていました。症候学が大事だとは思っていませんでした。むしろ気づくことができませんでした。病棟研修では「疾患」担当で検査・治療していく流れであったからだと思います。「呼吸困難」「咳」といったところからの視点ではありませんでした。上級医の先生と話しているときも重要と思って話しているところが自分と違っていて、ギャップがあったことがありました。

    西吾妻病院ではへき地における総合診療、診療所では胸レントゲン読影等、二之沢病院では手技を中心に学ぶことができ、とても有意義だったと思います。

    これからも2年間の初期研修の中で、外来研修を通して症候学を学ぶことのできる数少ない科として、研修医に広め、学ぶ機会を与えて下さるとよいのではないかと思います。どうも3ヶ月間ありがとうございました。

  • 2ヶ月間大変お世話になりました。初期研修医でありながら外来診療を経験でき、疾患名でも臓器別でもない症候学という観点からじっくり取り組めたことや、興味津津だったけど取っ掛かりが掴めずにいた漢方に存分に触れ学ぶ機会をいただいたこと、異なる各分野のキャリアをお持ちの諸先生方から丁寧なご指導をいただいたことなど、様々な点で感謝の念に堪えません。急き立てられることなく穏やかな雰囲気の中で、日々総合診療の幅広さと奥深さを感じました。

    『とても有意義で充実した研修ができました』などと月並な表現しかできないことがもどかしいくらい、選択して良かったと心から思える科です。他の研修医にもっともっと宣伝したいと思いました。

  • 1ヶ月という短い期間ではありましたが、外来診療を経験でき、大変良い経験になりました。病棟での研修は、診断がついて治療の段階で患者さんと関わることがほとんどですが、総合診療部ではまだ何も診断されていない状態で主訴から疾患を考えるという過程を沢山経験させていただきました。ほとんどはじっくりと診断を考えられる時間のある疾患でしたが、中には緊急を要する疾患もあり、緊急性のある疾患の対応についても学ぶことができました。

    漢方治療についても総合診療部で学ばせていただきました。学生の頃から興味があり、研修の中でも上級医の処方を踏襲しながら処方することはありましたが、実際の臨床での使い方はよく理解していなかったので、大変勉強になりました。今後、臨床の中で使用できる機会があれば積極的に使わせていただきたいと思っています。

    また、リンパ浮腫外来の見学もさせていただきました。リンパ浮腫のケアに関しては知識としては知っていましたが、私達研修医が実際に経験する機会はあまりなかったので、とてもいい勉強になりました。

    指導医の先生方がとても熱心に指導してくださり、短い期間でもとても勉強になりました。ありがとうございました。

  • 総合診療科を研修させて頂き充実した1ヶ月間を過ごせました。具体的には他科ではあまり経験することの出来ない初診外来をさせて頂けたことが一番貴重であったと感じました。大学病院という性質上他科では診断のついた症例を診る機会が多く自分自身で症候から診断を導くことがあまりなかったのですが、この科では診断のついてない患者さんが様々な主訴でやって来ることが多く自分自身で一から考え診断に導くことが出来ると思います。診断のついてない患者さんは様々な方面から考えなくてはいけないのでこういった多方面から診るという視点もこの科で得られた能力ではないかと思います。

    また他科で既に診断されている患者さんでも何か心配なことがあって総合診療科にやってくることがあり、何が心配なのか身体面だけでなく精神的な部分も診ていくというのもこの科ならではであり全人的に診るということなのだと実感しました。

    総合診療科とは本当にその人の全てを診て行かなくてはいけないため、実際には一番知識と経験が必要で一筋縄ではいかないと感じました。またそれがもっと勉強しなくてはいけない、まだまだこんなに知らないことがあるのかという事実に気付かされ、これからの医師としての勉強意欲にもつながりました。

    総合診療科では漢方外来・リンパ浮腫外来・リラクゼーション外来などもあり見学させて頂きこれも良い経験となりました。漢方に関してはほとんど知識が0の状態だったのですが一緒に外来を見せて頂いたり、個別に勉強させて頂いたりとてもきめ細やかに指導して頂きました。おかげで0だった知識が相当増えたように感じました。特に自分自身が興味を持っている更年期障害などに漢方はとても良く使うため今回学んだことを生かしていけたらと思います。リンパ浮腫外来・リラクゼーション外来などもとても需要があるものでありこれからもし、そういった患者さんがいたら是非紹介させて頂きたいと思いました。

    自分自身が興味を持っていることに合わせて指導していただけるのはこの科でしかなかなかして頂けないことだと感じ、本当に有意義な研修をすることが出来ました。総合診療科の先生方の多大なご協力・御指導心より感謝しております。また是非研修させて頂きたいと思います。

  • 私は、診療部で1ヶ月間研修しました。大学病院での研修においては、重症の方や、稀な疾患の方を診療する機会が多く、また、病棟での研修がほとんどです。そのため、初診の外来患者さんを診る機会が少ないものですが、総合診療部では、外来診療を中心に多くの症例を経験させてもらえました。内容も大学病院ならではだと思いますが、複数の医療機関を受診するも原因不明がわからないから診てほしいという方も多く、しかも分野はかなり多様であったので、話を聞く、鑑別を挙げる、検査を考える、といった一連のプロセスもより考えさせられました。自分のペースで考えることが出来たため、反射的に行動して診療するのではなく、考えて診療することができ、大変勉強になりました。

    また、漢方のついても基礎から症例問題、実際の所見など、他の科では教わることが出来ないことも親身に教えていただき、総合診療の一部として漢方の有用性も学べました。

    群馬大学総合診療部でしか経験できない有意義な研修期間で、多くのことが学べました。ありがとうございました。

当部で女性医師(臨床復帰)支援プログラムの研修を終えた先生の感想

私は一般病院での研修3年、大学院での研究生活4年の後、主人の海外勤務および出産、育児のため4年半の間休職しておりました。子供も少し手が掛からなくなり再び医師として現場復帰しようと考えておりましたが、この4年半のブランクがどの程度のものなのか、医学の進歩と自分の中の知識、技術の衰えがどの程度なのかが分からず、行動がおこせない状態でした。今回群馬大学総合診療部で再研修させていただき、4年半のブランクの大きさを自覚し、医師として再出発する準備ができたことに大変感謝しております。研修医時代は多くはすでに診断された患者さんの検査や治療を中心に勉強しましたし、大学では肝臓研究室にいましたので、疾患として肝臓を中心とした消化器に限定された患者さんの診断、治療のみをおこなっていました。今回の研修では一般内科医として必要な頭の先から爪の先までの訴えのある患者さんの診察をすることができ、広い視野で患者さんを診る訓練になりました。また鑑別診断や検査結果で悩んだ際に指導医の先生他、多くの先生の意見を聞くことができ、指導もしていただき、大変勉強になりました。はじめは自分の無力さに落ち込むことも多かったのですが、6ヶ月の研修が終わった今では少しの自身と復帰の足がかりをつかむことができたと思っています。本当に有難うございました。

最後に、妻として母として家庭での役割が出来上がっている中での再研修ということで、週に数時間といった通常では考えられないような研修プログラムを認めていただき、大変有難く感謝しております。

医会員募集のご案内

総合診療科では、特定の臓器や疾患に偏らずに患者さんのニーズに応じて診療する医師の育成を目指しています。共に学び合える熱意あふれる若い医師を募集しています。私たちと一緒に総合診療の学びを追求していきましょう。

現在、医会員(常勤あるいは非常勤)を募集中です。

総合診療科では、特定の専門医から内科系総合医への転身、地域で開業される前の総合内科研修、産休・育児休暇などで一時的に臨床を離れていた医師の臨床への復帰、などを支援しています。


  • 群馬大学総合診療科では、専門分野にこだわらず一人の医師として患者さんの悩みにできるだけ広く対応しようと努力する医師を高く評価しております。専門分野を持つ医師はその能力を生かしながら専門分野以外にも診療の幅を広げ、専門にこだわらず診療してきた医師はより広範な知識・経験・技術を身に付けるべく日々研鑽に励んでおります。これまでの経歴等にこだわらずお問い合わせください。
  • 後期専門研修以後の研修への参加も歓迎いたします。
  • 和漢診療(東洋医学)に興味のある方も大歓迎です。
  • 研究を希望される方は、大学院医学系研究科総合医療学分野へ入学し、学位を取得することも可能です。

お問い合わせ先

群馬大学大学院医学系研究科総合医療学講座

群馬県前橋市昭和町3-39-15

027-220-8666
gunmasoushin@gmail.com

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