ぐんま総合診療医センター

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センターについて

群馬大学は、群馬県内および隣接する医療圏における医師不足・偏在を解消し、地域住民がどのライフステージにおいても安心して質の高い医療を受けられる体制を構築するため、2026年6月1日、学内に「総合診療医センター」を設置いたしました。

本取り組みは、厚生労働省による令和8年度「総合的な診療能力を持つ医師養成拠点の形成事業」に採択されたものであり、群馬県、県内連携医療機関等が組織の垣根を越え、大学入学前から卒業後まで一貫した指導体制を構築する全国的なモデルケースを目指します。

本事業の背景:
全国37位の「医師少数県」という現状

群馬県は、2026年現在、厚生労働省の「都道府県単位の医師偏在指標」において、全国37位の「医師少数県」に位置付けられています。また、県内10圏域ある二次医療圏のうち5圏域が「二次医療圏単位の医師偏在指標」において「医師少数区域」に該当するなど、医師の不足や偏在解消が喫緊の課題となっています。さらに隣接する埼玉県北部や栃木県西部からも患者の流入が多いという厳しい状況にあります。
こうした背景から、特定の疾患だけでなく患者を包括的に見ることができる「総合診療医」の育成・確保が強く求められていますが、「総合診療専門医」が新しい専門医であること、またキャリアパスや指導体制が発展途上ということもあり、県内の総合診療専門医や指導医は未だ少数です。この課題を打破するため、総合診療専門医や「総合的な診療能力を持つ医師」の養成の拠点となる「総合診療医センター」を設置するものです。

本事業の目的・概要

本事業は、医師の地域偏在という社会課題に対応すると同時に、総合的診療能力を体系的に育成する教育を推進することを目的としています。前述のように群馬県や隣接する医療圏は全国的に見ても極めて医師が不足している地域であり、複数の二次医療圏が医師少数区域に該当しています。本学は県内唯一の医師養成機関として、群馬県と連携し、医師配置調整、キャリア形成支援、研修支援を一体的に推進してきました。本事業は、群馬県における総合診療医養成の中核拠点(ハブ)を形成し、地域医療課題を解決する全国モデルの構築を目指すものです。そのため、群馬大学内に「総合診療医センター」を設置し、オール群馬で組織間の壁のない総合診療医育成のためのネットワークを構築すると共に、持続可能な教育プログラムを開発することを目的としております。

具体的施策として、以下の5つの事業を中心に展開してまいります。

  • (ア)大学在学中(卒前)から卒業後までの総合的な診療能力の育成:総合診療医センター医師による総合的な診療の教育や地域での実習を促進してまいります。
  • (イ)ICT、オンライン、シミュレータ等の活用により、総合診療教育の標準化を行います。
  • (ウ)群馬県内の総合診療医育成プログラム間のネットワークを形成し、指導医へのサポート体制の充実を行います。
  • (エ)総合診療専門医取得後のキャリア形成や学術的支援、バックアップ体制を充実させて参ります。
  • (オ)総合診療マインドを持つ他領域の専門医の育成を行って参ります。

これらを通して、全ての地域住民が安心して過ごせるよう、幅広い領域の疾患等を総合的に診療する能力をもつ医師を養成していきます。

ぐんま総合診療医センター
卒前から卒後までのシームレスな総合診療医育成プログラムの策定
  • 総合的な診療能力を獲得するための教育を既存の講義や実習に総合診療医センターのスタッフがかかわり、充実・拡充。
  • 地域枠学生の学外実習に総合診療指導医の在籍する医療機関を促す。
  • シミュレータやDXを用いた実習や研修法の開発。
  • 総合診療教育の標準化のための動画作成。
  • 専攻医以降のキャリア支援・学術的支援。指導医を育成し、教育施設を拡充。
  • 医師少数区域で診療する際の診療内容の相談や知識のアップデートのシステムおよびネットワークを構築。バーンアウト予防。
総合診療医センター
  • 総合診療医のみならず、他領域専門医や医療スタッフ、群馬県とも協力し、限られた医療資源を活用し、地域に還元する。
  • 特に地域枠学生のキャリアパスとしてのプログラムを構築。
  • 群馬県における人材育成の他、広域ネットワークや国際交流にも寄与する。
  • G-Spaceを用いて指導医のいない地域での診療支援を行う。

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