


ぐんま総合診療医センターでは、2026年8月6日、7日、10日に開催された群馬大学オープンキャンパスに出展し、高校生を対象とした体験型企画「総合診療医は名探偵!―患者さんを助けろ!―」を実施しました。
今回の企画は、利根中央病院の医師・事務職員の皆様に企画・運営において多くのご尽力をいただき、群馬大学医学部附属病院総合診療科の医師と協力して、ぐんま総合診療医センターとして実施したものです。3日間を通じて、多くの高校生・保護者の皆様に総合診療の考え方や魅力をお伝えすることができました。
本企画では、参加者に単に「病名を当てる」のではなく、「患者さんが本当に困っていることは何か」「医師としてどのように支援できるか」を考えることを通して、総合診療医の役割を体験してもらいました。
題材としたのは、「最近、夕方になると頭痛がする」と訴える16歳の高校2年生です。参加者は、症状や病歴だけでなく、学校生活、家族、生活習慣、友人関係、将来の夢、スマートフォン・SNSなど、さまざまな「手がかり」を自ら選びながら情報を集めていきました。
企画を進めるにつれて、頭痛の背景には睡眠不足だけでなく、両親の離婚、受験への不安、友人との疎遠など、身体的な問題だけでは捉えきれないさまざまな課題があることに気付く構成としました。
最後に、総合診療で重視されるBio-Psycho-Social(BPS)モデルを紹介し、患者さんが抱える問題を「身体」「こころ」「生活・社会」の側面から整理し、どのような支援が必要なのかを考えることの大切さを説明しました。
また、総合診療医が患者さんにとっての最初の相談窓口やかかりつけ医として幅広い健康問題に対応し、必要に応じて各専門診療科と連携する役割を担っていること、さらに群馬県内には総合診療を学ぶことのできる多くの関連施設があることも紹介しました。
3日間6回の企画には、高校生622名、同伴者584名、合計1,206名の方々にご来場いただきました。
– 8月6日午前:高校生82名、同伴者74名(計156名)
– 8月6日午後:高校生86名、同伴者70名(計156名)
– 8月7日午前:高校生79名、同伴者78名(計157名)
– 8月7日午後:高校生73名、同伴者67名(計140名)
– 8月10日午前:高校生159名、同伴者154名(計313名)
– 8月10日午後:高校生143名、同伴者141名(計284名)
特に8月10日には、午前・午後を合わせて597名の皆様にご参加いただき、総合診療の考え方や魅力を広く紹介する機会となりました。
今回の企画を通して、医師の仕事は単に「病気を診断して治療する」だけではなく、患者さんを一人の人として捉え、その人が抱える悩みや生活背景を理解しながら支えていくことでもあるという、総合診療の特徴を高校生の皆さんに体験していただくことができました。将来医師を目指す高校生に、総合診療という分野を知ってもらう貴重な機会となりました。
また、総合医療学講座では、8月10日午前にシミュレーターを用いた胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)体験も実施しました。8名ずつ3グループ、計24名の高校生が参加し、実際の内視鏡を用いた操作に熱心に取り組みました。
本企画の実施にあたり、企画準備から当日の運営までご尽力いただいた利根中央病院の医師・事務職員の皆様をはじめ、ご協力いただいた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
ぐんま総合診療医センターでは、今後も県内の関連医療機関と連携しながら、総合診療の魅力を次世代へ伝える活動を続けてまいります。


