2026年9月8日(火)、医学科6年生の「実践臨床講義」において、高崎総合医療センター 総合診療科・内科の佐藤正通先生をお迎えし、「地域医療と地域社会 ―人間社会における医療の普遍的価値の探究―」と題してご講義いただきました。講義では、地域医療と地域連携について、医療機関だけでなく、行政・介護・福祉を含む多職種・多施設が連携し、地域住民の健康と生活を支えることの重要性を学びました。また、臨床推論では、患者さんの訴えに耳を傾け、病歴や身体所見から診断仮説を形成し、検証していく考え方を学習しました。さらに、患者中心の全人的医療として、BPSモデルを通して、疾患だけでなく患者さんの生活背景や価値観にも目を向け、多職種で支えることの大切さについて考えました。
学生のリアクションペーパーでは、地域医療には医療機関だけでなく、行政・介護・福祉・地域住民との連携が不可欠であり、患者さんの疾患だけでなく、その生活背景や価値観まで理解する必要があるという意見がみられました。また、医師には患者さんの声に耳を傾け、分かりやすく説明し、意思決定を支える姿勢が求められるという気づきもありました。特に印象的だったのは、AIが発展する時代であっても、患者さんの悩みに直接耳を傾け、医療の責任を担い、安心を与えることは医師だからこそ果たせる役割であるという学生の言葉です。「将来どの診療科に進んでも、患者一人ひとりに向き合い、地域から信頼される医師として群馬県の医療に貢献したい」という声も寄せられました。今回の講義は、地域医療の仕組みを学ぶだけでなく、学生一人ひとりが「自分はどのような医師になりたいのか」を考える貴重な機会となりました。
